Sunday 3 July 2016

ドーベルマン VS わたし 







監視付きのドッグランに通い初めて2回目に登場したドーベルマン、2歳、未去勢のオス。
見るからに、若くて元気いっぱい。


今週のパートナーはコッカー・スパニエルくん。性格:女の子が大好き。

でも、犬たちの反応はと言うと、
「うっわー、面倒くせー。」「げっ、こっちに来るなよ。」

ちらっと横目で見て、違う方向を向く。


本人は、長い足を軽やかに地面に叩きつけながら、馬のように敷地いっぱいを、たりったりったら~と能天気に走り回っている。

別に悪気はないのだ。
しなやかな体の持ち主は、そうやって気持ちが良くなるのを楽しんでいるだけなのだから。

でも、なぜイラっとされるんだろう。明らかな挑発をしているわけでもないのに。

どうも会話不足が生じているらしい。


マイの顔を躊躇無くツンツン。この頃はマイも無視出来るようになった。ちなみに、耳に付いている絆創膏は、他の犬に噛まれたらしい。そうなるだろうね、君の性格だと。。。

マイとの出会いも、お尻を嗅いですぐに乗っかろうとしたかと思うと、きゃきゃきゃーと笑いながら素早く逃げていってしまった。

その後も、忘れた頃にやって来ては、「ハローぼくちんでーす。」とアピールしては走り去る。

一度マイも堪忍袋の緒が切れて、ガウガウと叱咤するも、ドービーはまったく悪びれる様子もなく、瞬く間に太陽の元へ駆け去っていく。

それを、他の犬にも順番にやっているのだから、この場合、悪気が無いと言えるのだろうか。
でも、まっすぐな目とか表情から、本当に嫌がらせをしているようには見えないのだ。


とは言え、数十分経って形勢に変化が現れ始めた。




ターゲットを絞りはじめたようで、
そう、なぜかマイに狙いを定めたらしいのです。

それも、あまり明確な理由は無さそうで、性的な興味半分、退屈しのぎ半分といった感じ。

ビューーーンと、走ってきては、ギリギリのところを走り過ぎていくという、足の早い犬がよくやる挑発です。遊びへの誘いとも取れる行為だけど、そうでないときも多い。(幼少期のアカもよくやってました。。。)

マイには、挑発に乗らないよう教え込みたいのもあって、私があの突進くんをなんとかブロックしなければならなくなった。

犬の為に来ている教室ではなく、私にとっての試練の場に。


もちろんある程度はドーベルマンの飼い主さんが間に入ってくれるのですが、そうじゃない時も度々あるし、、、。

どうします?あの大きくて早くて、止められない君が360°から狙ってきたら。

初めはあの手この手で追い払っていたのだけれど、全然効果的ではなく、何度も隙を突かれて、一度は寝転んでいるマイを踏みつけて走り去った。

これでは自分の犬からの信頼度も危うくなってしまう。




私たちがお世話になっているトレーナーさんは、基本的に体、ボディランゲージを使って、犬とのコミュニケーションの取り方を教えてくれる。

例えば、犬にこっちに来て欲しいときには、来て欲しい方角に体を向けて(犬に半分背中を見せて)少し前屈みになる。

ダラーンと突っ立って、コマンドを叫び続けるより効果は抜群だ。

逆に来て欲しくない時、今回のような場合は、正面を向いて(犬に向かい合って)、睨みつける。

よくある場面で、犬に挨拶したくて、犬の目をしっかり見ながら近づいてくる人に、犬が怖がって横を向いたり逃げたりするのも、この会話の仕方のすれ違いが生じている。


さて、それが通用するか、実践出来る機会が得られた。

10mほど離れたところから、私とマイを代わる代わるチェックするドーベルマン。
私と目が合ったときに、ぐっと睨みつけて、胸を張って体を硬直させる。

それで伝わらない場合は、一歩ドーベルマンの方向に踏み出して、さらに睨みつける。

それでも駆け寄ってこようとする場合は、手を横に広げて、あ”に点々を付けた警戒音を低く鳴らす。


呑気な振りをしているけれど、そこはドーベルマン。理解能力は優秀らしく、すぐに事態を把握し始めた。

でも、そこは頭の良い子、私に隙がないか挑戦してくる。しかも、ちょっと楽しそうに。。(まだまだ気合が足らないのだろうなぁ。)


つ、、、疲れる。



本当に私の集中力トレーニングの場と化してしまったドッグランでした。







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2 comments:

  1. 闘牛ゲームだったんですね。笑

    このタイプのドーベルマンが、グリーミング用のマズルしてドックパークに来てました。地面ける力もすごくって、本当馬だと思いましよ。

    グループに参加させてもらえるって、理解のある人たちがそろったグループなんですね。犬道を極められそうなところでいいですねぇ~。

    闘牛ゲームはジェイクもするんですが、場の読めないタイプが好きな遊びなのかなぁ。

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    Replies
    1. 闘牛ゲーム!その通りです(笑)

      うちのアカ姉さんも以前これをよくやっていて、挑発に乗ってくれた犬が追いかけてくると、ターボエンジンに切り替えては相手を引き離して、ケラケラ笑っていました。そして遊んでくれる友達を失うという、、、。まぁ、そのうち気づくのだと思います、嫌われてしまうのを。
      ジェイクくんもきっとジェントルマンになりますよ!

      いろんな犬の参加もそうですが、私なんかが口出し出来るところが理解力あるなと。
      普通なら、散歩中の犬にやると、「うちの犬は何にもしないから~」とか「ただ遊びたいだけなのよ~」という決まり文句が飼い主さんから飛んでくるので(苦笑)。

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