Friday 17 April 2015

怖がり犬には、 ホットドッグを







前回の続きです。




定説のようになっている、”怖がる犬は撫でてはいけない”、気にせずやり過ごす方法ですが、
うちのマイには一向に効果がありませんでした。

ある程度の範囲内なら、この方法でクリア出来ることはあっても、どうしても治まらない、もしくは恐怖心が大きくなっている場合があるような気がしてならなかったのです。


それで、試し始めたのが、前回に紹介した本です。

簡単に言えば、恐怖の対象物をポジティブな要素に組み替える作業。

最近では、そんなに目新しい方法でもないようですが、この本では、ポイントのみを簡潔に順序立てて書かれているので、応用し易かったです。(本では対人恐怖の犬について。)


まずは完全なプランを立てることから始め、犬が怖がるものを検証すること、褒美(おやつ、おもちゃ)の検討、実践、と続きます。

私が感じたのは、このセラピーでは無理をしないことが重要なのかと。

実践するにあたっても、まずは対象物が十分遠くにある段階で始め、距離を少しずつ縮めていく。

例えば、一日目は、獣医嫌いの犬を動物病院の近くまで連れて行き、ホットドッグを口に詰め込んで帰ってくるだけ。

犬は、なんかよく分かんないけど、旨かった。くらいで終了。

そして徐々に距離を短くし、必ず訓練の最後は、えーもっと続けたいー、と犬に言わせること。





怖がる犬に褒美を与えたら、怖がっていることを褒めることになるのでは?と、ネット上でも議論されていましたが、

本当に恐怖を感じている犬は、何も食べないし、他の事に気を向けさせることも出来ません。

なので、この方法も、恐怖に取り憑かれる前に行うのが適切。

私のような素人だと、普段の生活でこの訓練を取り入れようと思っても、タイミングが掴めなかったり、予想していないことが起こってしまったりするので、予め計画を入念に立てることを勧めています。

マイは車が怖いので、まずは殆ど車が通らない30km制限の道路から始めました。

一緒に歌を歌ったり、オビディエンスやクリッカー訓練で気を惹かせて、どんどん大好物を与える。
車が一台通り過ぎるまで行って、反応しなかったら終了。

これを何週間か続けて、まったく反応しなくなったら、次はもう少し交通量の多いところへ。

そして最近は、夕方の帰宅ラッシュ(といっても田舎なのでたいしたことはない)に合わせて、通学バスの停留所で、わいわい楽しんでいる。 変なおばさんだよなぁ。

時間の掛かる方法ですが、前にも書いたように、私でも出来る方法はないかなーと悩んでいた際に始めてみて、これなら”楽しいことを今から一緒にしよう!”と、固くならずに自分らしく進められるし、時間を掛けると言っても、その間は犬と遊んでいる訳だから無駄になることは一切ない。


そして、今日はなんと、この辺で一番交通量の多い道路脇で、うOちが出来ました!


時には、自然が見方してくれることもある。

トラクターが走る横で、大根の葉を必死で食べる。

うみゃー


とは言え、先はまだまだ長そうです。

今でも、車が近づいてくると、尻尾を足の間に引っ込めたり、かと思えば、走り去る車に飛びかかろうとしたり。

それに、多犬に対する恐怖アグレッションもあるし。


家や庭に居る時は、なんともどっしりと構えた手の掛からない犬なんですけどね。

でも、怖いものがある限り、豊かな生活とは思えないので、一つずつ克服していきたいと思っています。









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